GLP-1アナログ(薬・注射)
- 2022年3月3日
- 診療内容
インスリンではない注射薬であるGLP-1受容体作動薬が2010年から登場しています。インスリンと同様に自己注射が出来ます。
GLP-1とは、食後に腸管から分泌されるホルモンです。この腸管ホルモンであるGLP-1には、血糖に依存して膵臓からのインスリン分泌を促進させるという働きがあります。血糖に依存するために、血糖が高いときだけインスリンを分泌させるため、血糖が低い時に余分にインスリンを分泌させません。その結果、単独使用では低血糖を来しません。さらには、GLP-1受容体作動薬の中には食欲を抑制するなどして、体重減少をもたらす効果があるものもあります。また、1週間に1度自己注射をするだけで、これらの効果が持続するものや内服薬も登場しています。糖尿病を病態から改善させるとして、非常に注目されているお薬の1つです。