強化インスリン療法について
- 2022年3月3日
- 診療内容
強化インスリン療法とは、インスリンの頻回注射、または持続皮下インスリン注入療法(CSII療法)にSMBGを併用し、良好な血糖コントロールを目指す治療法です。
強化インスリン療法では、健康な人と同じような血糖値の変動に近づけるために、基礎インスリンと追加インスリンの量を血糖値や食事量などをもとに調整して自己管理をします。
ペン型注射器を使用する注射療法では、1日に4~5回注射する頻回注射法と2回注射法があります。
頻回注射法では、1日程度効果が持続する持効型溶解インスリンと、食事ごとに効きの速い超速効型インスリンを注射します。
人は食事を摂取すると上昇する血糖値を抑えるためにインスリンが大量に分泌されます。これを追加インスリンといいます。また、1日中少量ずつ常にインスリンが分泌されており、これを基礎インスリンといいます。
1型糖尿病のインスリン治療は、基礎インスリンとして持効型溶解インスリン、食前に追加インスリンとして超速効型インスリンを1日に複数回使用する頻回注射法と呼ばれる方法が原則です。
頻回注射法またはCSIIの場合は、カーボカウント(血糖値を上昇させる食物中の糖質量の計算)によるインスリン量の調整を行うことができます。