糖尿病の原因について
- 2025年1月30日
- お知らせ
糖尿病の原因について
糖尿病とは、血液中の血糖が慢性的に高くなる病気です。これは、血糖値を下げる働きを持つホルモン「インスリン」の分泌量が低下したり、インスリンの働きが悪くなったりすること(インスリン抵抗性)が高まることで発症します。
糖尿病の原因はさまざまですが、大きく分けると「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に分類されます。
2型糖尿病の原因
2型糖尿病は、生活習慣の乱れが主な原因とされており、糖尿病患者の9割以上を占めるといわれています。以下のような要因が関係しています。
・食生活の乱れ:高脂肪・高カロリーの食事や食物繊維不足が血糖値の上昇を引き起こします。
・運動不足:筋肉を使わないことで、血糖を消費する機会が減り、インスリンの働きが低下します。
・肥満:特に内臓脂肪が増えるとインスリン抵抗性が高まり、血糖値が上がりやすくなります。
・喫煙習慣:タバコに含まれる成分がインスリンの働きを妨げることが知られています。
・ストレスや睡眠不足:ストレスホルモンの影響で血糖値が上昇しやすくなり、睡眠不足は代謝機能を低下させます。
・遺伝的要因:家族に糖尿病の方がいると、発症リスクが高くなります。
・加齢:年齢とともにインスリンの分泌量が減ったり、インスリン抵抗性が増加したりします。
1型糖尿病の原因
1型糖尿病は、主に自己免疫の異常によってインスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊されることで発症します。生活習慣の影響はほとんどなく、明確な発症メカニズムは未解明ですが、以下の要因が関与すると考えられています。
・自己免疫反応:免疫システムが誤って自身の膵臓の細胞を攻撃することで発症します。
・遺伝的要因:家族歴がある場合、発症リスクが高くなることがあります。
・ウイルス感染:特定のウイルス感染がきっかけで免疫異常が起こることがあります。
その他の糖尿病
糖尿病には、妊娠をきっかけに発症する「妊娠糖尿病」や、膵炎・膵がんなど膵臓の病気によって発症する糖尿病もあります。妊娠糖尿病は出産後に改善することが多いですが、一部の方は2型糖尿病へ移行することがあります。
生活習慣の見直しが重要
2型糖尿病は、生活習慣の改善で予防・進行を抑えることが可能です。バランスの取れた食事、適度な運動、適正体重の維持、ストレス管理が大切です。
糖尿病は早期発見と適切な対策で進行を防ぐことができます。気になる症状がある方は、ぜひ当院にご相談ください。