血糖自己測定の保険適応について
- 2022年3月7日
- 診療内容
血糖値を下げる注射薬(インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬)を使用中の方や、妊娠中の糖尿病の方の一部の方には、血糖自己測定に対して公的医療保険が適応されています。これは血糖自己測定加算という診療報酬で、血糖測定値に基づく指導を行うために血糖測定を仕様した時に適応となります。血糖測定のためのセンサー、針、穿刺具などの消耗品や、測定器の費用を含んでいます。この診療報酬はひと月に1回のみ算定されるので、公的医療保険の範囲内でひと月にお渡しできる消耗品の個数には上限があります。測定の回数やタイミングなどは、主治医と良く相談して決めてください。
血糖自己測定加算とは別にかかる費用として、注射製剤で糖尿病を治療されている方には、在宅自己注射管理料があります。また、妊娠の方は、在宅妊娠糖尿病患者指導管理料があります。
注射薬での治療をしていないけれども、よりよい自己管理を目的に血糖自己測定を希望される方や、病院で指示された回数よりも多いタイミングで血糖を測定したい方は、ご自身で調剤薬局にて自費(保険の範囲外で)お求めいただくことも可能です。
血糖自己測定をうまく活用して、よりよい血糖コントロールを目指しましょう。