高尿酸血症が続くと起きること(代表的な合併症について)|たいや内科クリニック|豊田市逢妻町の糖尿病内科・内分泌内科・脂質代謝内科・内科

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高尿酸血症が続くと起きること(代表的な合併症について)|たいや内科クリニック|豊田市逢妻町の糖尿病内科・内分泌内科・脂質代謝内科・内科

高尿酸血症が続くと起きること(代表的な合併症について)

尿酸値が高いだけでは特に症状は出てきませんが、尿酸値が高い状態を長期間放置していると様々な合併症が起こってしまいます。
例えば、尿酸が結晶化して関節に溜まると「痛風発作」を起こしたり、皮下組織に溜まると「痛風結節」というコブのようなものを作ったりします。また、「尿路結石」も、尿酸が結晶化して尿路に詰まることで引き起こされる病気です。
➀痛風
高尿酸血症の代表的な合併症で、血液中に溶け切らない尿酸が結晶化し、関節に溜まることで急性の関節炎を引き起こしてしまう病気です。「風が吹くだけで痛い」と表現されるほどの激痛が発作的に起こり、特に足の親指の付け根付近に多く発生しますが、ひざや足首に生じることもあります。こうなると歩行もままならない程、日常生活に大きな影響を与えます。この激しい痛みは数日間続きますが、次第に治まってきます。ただし痛みが改善したとしても、原因となる高尿酸血症が改善されていなければ結晶化した尿酸は体内に残り続けていますので、痛風発作の再発や他の合併症を引き起こすことにもつながります。

➁痛風結節
結晶化した尿酸が皮下組織に溜まると、コブのようなものが生じてきます。この痛風結節はまれに脊髄にも溜まることがあり、神経症状の原因になることもあります。

➂痛風腎
結晶化した尿酸が腎臓に溜まることで、炎症を起こした状態です。高血圧症など腎臓に負担をかける他の合併症も持っている場合には腎臓の機能が低下しやすくなります。腎不全の状態になってしまうと、場合によっては透析治療を一生続けなくてはいけなくなります。

➃心血管疾患
明確な因果関係は未だ不明ですが、高尿酸血症である状態が心筋梗塞のリスク因子であるということが分かってきています。