甲状腺ホルモン分泌の仕組み|たいや内科クリニック|豊田市逢妻町の糖尿病内科・内分泌内科・脂質代謝内科・内科

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甲状腺ホルモン分泌の仕組み|たいや内科クリニック|豊田市逢妻町の糖尿病内科・内分泌内科・脂質代謝内科・内科

甲状腺ホルモン分泌の仕組み

甲状腺は首の甲状軟骨(のどぼとけ)の下にあります。丁度、蝶がはねをひろげたような形で、頸の前の正中線の両側にまたがっています。甲状腺の異常がなくて正常な場合には、外からはほとんどわからないことが多いですが、甲状腺の病気になると腫れて大きくなり、外からでもわかるようになります。これは甲状腺が腫れて甲状腺腫が出来ているからです。甲状腺腫は人によりその形や大きさは多様ですが、注意深く観察すれば自分で甲状腺の腫れをみつけることが出来ると思います。鏡ををみながら、あごを上げてつばを飲み込むしぐさをして下さい。のどぼとけの下の部分に蝶がはねを広げたような形をした塊が上下に動くようであれば、甲状腺が腫れているといえます。甲状腺が腫れている場合には、他に別の症状がみられなくても、お気楽に当院にご相談下さい。 

甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは主として新陳代謝を促進して酸素消費量をふやしたり、体温を調整したりしています。甲状腺ホルモンの分泌は、まず脳の視床下部から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TRH)の分泌によって、脳下垂体が刺激されて、脳下垂体からからさらに甲状腺刺激ホルモン(TSH)が分泌され、それがさらに甲状腺に作用して甲状腺ホルモン(T3、T4)が分泌され、身体の新陳代謝を調節しています。また甲状腺ホルモンの分泌が多すぎると、この情報が視床下部と脳下垂体に伝わりTSHの分泌を抑え、またさらに甲状腺ホルモンの分泌を抑えるというように、視床下部、脳下垂体、甲状腺の三者がお互いに協調しながらホルモンの分泌を自動調整し、身体の新陳代謝を巧みに調整しています。